週末になると子供たちは次週の時間割とお知らせをもらってくるのですが、先週末上の子のお知らせに『家庭科でミシンをやります。ミシン講師募集!』と書かれてありました。
1学期の終わりの授業参観では家庭科で手縫い(なみ縫い、半返し縫い、本返し縫い、まつり縫い)をやっていたのですが、男性教師1人で30人を相手に教えるものだから教室内はひっちゃかめっちゃか、要領が分かっていない子が何人もいました。
そんな事情があったので『これは行かねば。どんなミシンを使うのか見たいし
』と行くことにしたのでした。
ミシンはだいぶ古い型でしたが水平釜でフットコントロールタイプ、上糸の掛け方も古い割には単純なものでした。
担任1人に、お手伝いの先生(男性)が1人、お母さん方が私を含めて3人、ミシンは2人に1つの全部で15台で授業が始まりました。
授業内容は、まずミシン針を取り付けて、から縫いで返し縫いの練習、次にボビンに糸を巻いて、上糸を掛けて針に糸を通し、下糸を引き出して、本縫い、糸の始末…と続きます。
教科書の絵を見ながら先生が説明をし『さあ、やってみろ』ということになるのですが…思った通り要領を得ていない子があちこちに。
まず子供たちは教科書の絵や説明をちゃんと読み取って理解できていません。
でも全くミシンに慣れていない子供たちにいきなりそれを求めるのはちょっと酷な気がします。
一番いいのは先生がまずやって見せて同じようにさせるという方法なのでしょうが、時間も限られているし大人数なので無理。
ということであちらこちらのテーブルを飛び回って分かっていない子を見つけては説明して、ときにはやって見せて『はい、やってみて』と促しました。
それにしても子供たちの手元を見ていて感じたのは、ほんとに何かを作るという作業をしたことがないんだな、ということ。
大人でもそうなのですが、スポーツでもものづくりでも勉強でもやり方を心得ている人は、たとえ初めての作業をしても勘が良く自分で考えて要領よく作業を進めていきます。
ところが今回見た子供たちの大多数はびっくりするようなことをしてくれます。
まず、ミシンの前にきちんと座らず遠くや斜めから作業をする、
作業の途中で右手と左手が交差してやりにくくなっているのに、それを全く気にしない、
縫い始めたら布を送るでもなく手が遊んでいる、
糸を切るために糸切りバサミを引き出しに入れた裁縫箱から出し、キャップを外して糸を切り、またキャップをして引き出しの中の裁縫箱にしまって、次に使うときはまた引き出しを開けて…の作業を繰り返す
(もしかしたらこれは使わないときはハサミを裁縫箱にしまっておくよう指導されているのかもしれないけど、それなら指導する側に問題あり。
でも今どきそれくらいしておかないと“事件
”が起きたとき責任問題になるのかしら
)、
最後ミシン針を外すとき右手でねじをゆるめながら左手は使わない(針を支えない)、結果ミシン針が針穴にズボッ
と落ちる、それでも全然平気(さすがにこれは針が傷むしミシンも傷めかねないのでうるさく
言ってきました)、
…などなど『ええ~っ
』と思うことの連続で、なかなかのカルチャーショックでした。
そんな中うちの子も他の子と大して変わらない様子で『こりゃいかん
家でうちのミシンを使わせなければ
』と思ったのでした。
本人は母の気持ちなどお構いなし、母親が来てるのをいいことにことあるごとに『お母さ~ん、できん』だの『お母さ~ん、分からん』と余裕
で助けを求めるのでした
でもこうやって全く要領を得ない子供たちが段々上手になって『出来た
楽しい
』という気持ちを経験できるようになるのならいくらでもお手伝いをしたいと思いました。
手芸という趣味は、勉強にも将来の仕事にも直接役には立たないかもしれないけれど、楽しみになるかもしれない、息抜きになるかもしれない、もしかしたら何も出来ないけどこれだけはできるという自信につながるかもしれない。
それを子供時代に体験させてあげる機会がもてたらいいのにな、子供向けの手芸体験教室でも開催出来たらいいのにな、なんて思ったりしました。
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