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2010年3月31日 (水)

3月に読んだ本

『プリズム』 野中柊著 新潮文庫

主人公は人妻・波子。夫・幸正と穏やかな生活を送っていた。

定期的に夫の親友・高槻とその妻・紀代美と共に4人で食事を楽しむ仲だった。

ところがそんなある日波子は思いがけず高槻とキスを交わし、その後高槻夫婦が別れ、少しずつ関係が変わっていき…という結婚している女性の恋の話。

登場人物が全体的に浮世離れしていて現実感が乏しいけど、それはそれで不思議な関係で小説として読むには面白いかな。

最終的に波子がどう決断しどう進んでいくのかは書かれていないけど、そこは読者好みの結末を思い描いて楽しめばいいと思います。

個人的にはキスを交わしてから体の関係に至るまでのなんとも頼りなく揺れ動く心理がつづられている部分が好きです。(3月4日)

『女性の見識』 神谷ちづ子著 ディスカバー携書

中年以上の女性に対して著者が思うことが色々書かれています。

『なるほど』と思うこともあり、『いや、そうでもないよ』と思うこともあり。

私も気をつけたいな、と思ったのは『夫と子供の話はタブーと心得る』。

確かに家族ぐるみの付き合いをしている人ならそうでもないけど、会ったこともない家族の話を延々されても正直『ふーん、それで?』と思うこともあるなあと思いました。

逆に家族の話しか話題がないというのは男女を問わず魅力に欠けると思いました。

と言っても男性の場合は仕事の話しかしない、という人の方が多そうだけど。

要するにその場に応じた話題で会話を楽しめる、というのが魅力的。

その他いろんなことが書かれてますが、最後に宮沢賢治風のまとめが面白かったです。(3月11日)

『最後の恋 つまり、自分史上最高の恋。』 阿川佐和子・角田光代・沢村凛・柴田よしき・谷村志穂・乃南アサ・松尾由美・三浦しをん著 新潮文庫

“最後の恋”をテーマにつづられた8人の作家による恋愛短編小説がおさめられています。

状況は8篇で全然違うし、“最後”の捉え方も様々、しかも作者によって作品の傾向が違うし、

切ない話、ほっこりする話、ちょっと恐さを感じる話、思わず笑ってしまう話、と結末も様々で読み比べていて面白かったです。

どれがいい、というより、それぞれいい、という感じで楽しめました。(3月12日)

『秋の森の奇跡』 林真理子著 小学館文庫

主人公は輸入家具店の店長をしている42歳の裕子。

夫と一人娘と共に何不自由なく暮らしているがある日母親と二世帯同居している兄から母に認知症の症状が出ているとの連絡が入ったことから生活が変わり始める。

その頃夫の何気ない一言から夫に対しての不信感が広がり、友人を通じて知り合った男性に惹かれ始める。

というあらすじなんだけど、私この裕子、嫌~い。

兄嫁に対しても兄に対しても夫に対しても相手の立場に立って考えてみるということもせず文句ばっかり。

男性に対しても『不倫や浮気ではなく、ちゃんと恋愛したいの』と言いながら、じゃあ、恋愛感情を抱いて動いているのかというとそんな感じじゃなくて、男に迫られて自分が女として見られたことが嬉しいだけ。

母親のことも自分勝手な考えで突飛な行動を取って回りに迷惑かけ放題。

自分の周りにいる人間にちゃんと向き合うのが先でしょ、って感じ。

…なんだけど先が気になって一気に読めちゃったところが林真理子の上手さなんだろうな。

結局他の作品も気になって今日図書館から借りてきて読み始めました。(3月16日)

『家日和』 奥田英朗著 集英社

家が絡む話が6篇収めされた短編集。

奥田さんの話は暗い状況でもなんか可笑しくて、最終的に何だかんだでハッピーエンド?という話ばかり。

例えば『ここは青山』は奥さんが家を出て行ってしまった男性が主人公だけど別居になってしまった悲壮感はないし、

『夫とカーテン』では主人公の夫は相談もせずに会社を辞めてカーテン屋を始めてしまうところから話が始まるけれど“なんでこの夫婦には緊迫感がないの?”と思ってしまうくらい。

私が一番面白かったのは『妻と玄米御飯』。

主人公が作家なので奥田さんの経験がちらちら見え隠れるよう。

最後の方で奥さんの態度の変化に頭を悩ませた主人公が決死の覚悟を決めるところが笑えました。

家、というよりは夫婦関係の面白さが感じられる短編集でした。(3月22日)

『スイートリトルライズ』 江國香織著 幻冬舎文庫

映画紹介で見て気になっていた作品。

W不倫の話だけど江國さんだからきっとドロドロした感じはなさそう、と思って読んでみたら『やっぱり』でした。

この夫婦は気持ちが通じ合っているのか定かではないけど、二人とも何かに(愛に?)飢えていてそれを別の相手に求めていってしまう。

果たしてこれって幸せなのかな~?(3月26日)

『みんなの秘密』 林真理子著 講談社

連作短編集というのかな?

1話目の脇役の1人が2話目の主人公、2話目も脇役の1人が3話目の主人公…という具合に話がつながっていくのですが、それぞれ色んな秘密を抱えているという話。

最後の話の秘密は恐くてこの後どうなっちゃうのかな~ってとこで話が終わります。

林真理子さんの本はこれまで結構読んでるけど、つくづく人の見るときにその人の外見や社会的立場や身につけているものなどで判断する人なんだな~と感じます。

だってそんな人ばっかり出て来るんだもん。

前に読んだ江國香織さんとか対照的。

実際生活するうえでそれは誰でも自然とやっていることだけに実に現実感があるんだけど正直ちょっと俗っぽい。

だから面白くてついつい読んでしまうんだけど、そうはいってもそれだけで判断できないこともあるでしょう?と言いたくなってしまう。

だからいつも読後感はあまり良くない…んだけどまた林さんの別の本を読んでますcoldsweats01(3月28日)

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「本」カテゴリの記事

コメント

こんにちは。
あいかわらず、たくさん読んでるね~。

私は読書が特に好きというほどではないけど、「じゃ読まないのか?」と言われれば、スローペースながら何か読んでます。

昔は、小説は始めの舞台設定の説明が延々続くことが辛気臭くて、小説はほとんど読みませんでした。

特に好んで読んでたのはエッセイです。
自分が経験してない事に対し、
「この人はどんな観点で物をみて、どんな風に感じてるのかな?」と知るのが好きでした。

さくらももこさんのエッセイは、何でも無さそうなんですがあの独特さが好きです。
昔ハマってた林真理子さんは、女性の汚い部分の気持ちの描写が上手くて興味をそそられてました。

7~8年前からは啓発本にハマっていましたが、結局どれも言いたいことが同じなので飽きました。

今は、一番読みたくないと思ってた小説を読み始めています。

私が本を読むときは、ストーリー性はもちろんですが、状況の説明の仕方が作家さんによって違うことや文法的に「こういう表現をしたら上手く説明できるのか~」という風に技術面を勉強できるのが面白いと感じています。
あとは、読解力をつけたいと思いながら読んでます。

ブログを書くにあたり、ちょっとばかし起承転結を意識したり伝えたいメッセージが分かるように、という点に気をつけて書いていますが、まだまだ無駄が多いようでいつも長くなってしまい文章力の無さを感じます。

どうなるのさんは、その点たくさんの文章を読んでられるので、いつも「文章が上手いなぁ」と思って読ませていただいています。
起承転結がしっかりされているので読みやすく、説明や表現に引っかかりが無いんです。
文章が長くても、す~っ読めてしまいます。
時には、エッセイのような書き方も楽しませて頂いてますよ。

見習いたいところ、盛りだくさん!lovely
ほんとだよscissors

キャッ!本編並みの長さになっちゃったcoldsweats02
ごっめ~んsweat01

>saiさん
本編並みのコメント、大歓迎ですよ。
なかなかパソコンに向き合う時間が取れず返信が遅れてすみません。
年度末から年度初めってなんでこんなばたばたなんでしょうね。

文章を褒めていただきありがとうございますhappy01
上手に書こうとは思わないんですが、とにかく読みやすく書こうと心がけています。
読んでいて疲れさせちゃったら申し訳ないですからね。

エッセイ、小説、自己啓発、実用本…それぞれ違った面白さがありますよね。
私もそのときの気分でいろいろ読んでいます。
立て続けにエッセイを読む時期もあれば、自己啓発本から心にビビッと来る言葉を探してみたり、
小説の中の主人公にどっぷりはまってみたり…。
小説も今は日本の作家の現代物を読んでますが、時代小説にはまっていた時期もありました。
時代小説は現代物より人情話が多くてほろりとしてしまうweep それがよくてheart01
あとそういえば海外の作品のしかも長編ばかり読んでいた時期もありましたね。
(『風と共に去りぬ』とか『カインとアベル』とかスティーブン・キングの作品とか)
今は海外の作品は読まなくなったな~。
なんかカタカナの名前がなじめなくてcoldsweats01

基本的に何かしら読んでいないと落ち着かないのです。
どこか出かけるときは本を持ち歩くことが多いです。
旅行や帰省のときも何か1冊はカバンに入れて行って、実際読むかどうかではなく、
何もすることがないとき取り出せるものがあるという状態が好きなのです。
ということで今は通勤途中のバスの中が私の読書タイムです。
もしかしたら縫い物よりも本を読むことの方が好きかもしれませんconfident

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