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2010年10月31日 (日)

10月に読んだ本

『アダルト・エデュケーション』 村山由佳著 幻冬舎

『ダブルファンタジー』を読んだときから気になっていた村山由佳さんでしたが、先日NHKの番組に出たときの話が興味深くて新作のこの本が読みたくなりいつも利用する図書館にリクエストをして入荷第一号で借りて来ました。

読み始めて1日半、あっという間に読み終えてしまいました。

12人の女性の話が描かれていてシチュエーションは色々でしたが、話のどこかしこに気になる言葉があってふと自分を重ねて読んでいたりしてとても面白かったです。

人によって性描写の過激さばかりが気になって入り込めない場合もあると思いますが、現代の女性が抱えている本音の部分、それも性に関する精神的な部分を深く書いてあると思います。

同時に作家という仕事は自分の経験全てを元にして書いてさらしていくすごい覚悟のいる仕事で、かつそれは小説家だけに限らず何かを作り出していく人全てに当てはまることで、

作品の中に現れた自分の綺麗な部分や毒の部分から目をそらさず、さらにそれを発表することの影響も全て受け止めて行かなきゃいけない仕事なんだな~と思いました。

もっともそうでもしなければ生きていられないような人が作家になるんでしょうね(10月2日)

『家族がいてもいなくても』 久田恵著 産経新聞社

主に夫婦関係についてのエッセイ。

ただ著者の年齢が60歳くらいなのと介護や定年後の夫との生活などの取材後の作品なので書いてあるのことが定年前後の夫婦の話ばかり。

年齢を問わず同じように感じることもあるけれど大半は『まだよく分らん』というエピソードが多かったです。

でもその語り口はさっぱりしていて面白かったです。(10月8日)

『卵の緒』 瀬尾まいこ著 マガジンハウス

表題作と『7’s blood』という中篇が収められています。

どちらも普通とは違う一風変わった家族の中の人と人との繋がりについての話。

全体的に『ほわん』としていて、でも切なくて、胸が温かくなるような話でした。

ただ今の私にはちょっと綺麗過ぎる話のように感じてしまいました。

もしもっと心が弱っているときに読んだらじんと心に沁みたのかもしれません。(10月9日)

『ミシン』 嶽本野ばら著 小学館

『世界の終わりという名の雑貨店』と『ミシン』という中篇の小説が2編収められています。

題名に引かれて借りてきたのですがミシンというのは縫い物をするミシンのことではなくて『ミシン』の中のパンクロックバンドのボーカルの女性の名前でしたcoldsweats01

どちらの小説も独特の世界が広がっています。

色んなブランドがすべて英語で横書きで書かれてるところに筆者のこだわりを感じるし、ゴシックロリータ好きな女の子が出てきて、他の人たちとは一風違った好みや考え方を持っていて自分の世界で自己完結しているのに何か救いがない感じとか…身近にはいない人たちの世界でした。

以前読んだ『恋のトビラ』に収められていた短編小説はもっと割と普通な感じがして読みやすかったのですが、『ミシン』は初めての小説ということもあるのかだいぶ濃い世界でした。(10月14日)

『真昼なのに昏(くら)い部屋』 江國香織著 講談社

面白いという評判を聞いて読みたかった本。

図書館で予約して借りてきたのになぜか途中で止まったまま返却期限が来てしまい返却、再度予約をして借りてきて今度はさくさくっと読み終えることが出来ました。

読み始めて最初びっくりしたのが“ですます”調で書かれていたこと。

最初の方は読みづらくて仕方なかったのですが次第に慣れてきて、主人公のなんだか現実離れした感じととても合っていると感じるようになりました。

至極常識的ないい奥様なのに同時に浮世離れしていて、普通考えたら人目を気にして取らないような行動もごく当たり前に取ってしまって、そのことに何の罪悪感も感じていないところが余計手に負えないという感じ。

そういう主人公をまるで絵本のように“ですます”調で書いたのは作者の意図するところだったと雑誌のインタビュー記事で読み、見事に術中にはまっていたのねと納得しました。

面白かったかと聞かれれば『まぁ面白かったっていえばそうだけど…』と何とも中途半端な答えになるような不思議なお話でした。(10月17日)

『娼年 call boy』 石田衣良著 集英社

大学にはほとんど出席しないままバーテンダーのアルバイト生活をしている主人公リョウが御堂静香という女性と知り合い、静香の経営する女性向けデートクラブで娼夫として仕事を始め、女性の欲望に接しながら女性そして自分について考えを深め成長していく物語。

女性向け漫画雑誌で漫画化されて連載されていたものを時々立ち読みしていたので内容は知っていたのですが、友人が読んで『こんな世界もあるんだと思ったよ』と言っていたので原作を読んでみました。

続編の『逝年』も引き続き読んでみたくなりました。(10月24日)

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