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2011年5月31日 (火)

5月に読んだ本

『モリオ』 荻上直子著 光文社

『かもめ食堂』『めがね』などの監督である荻上直子初の小説集。

『モリオ』『エウとシャチョウ』の2編が収められています。

『モリオ』は主人公モリオが死んだ母親が使っていた壊れた足踏みミシンを持ち帰り自分で修理し、子どものときに母親のそばで大好きな花柄の布に囲まれていた記憶を元に布を買い求めスカートを縫い始める話。

『エウとシャチョウ』は主人公の男性エウが同居している彼女の飼い猫“シャチョウ”や『モリオ』にも出てくる布屋の飼い猫“三郎さん”と過ごす日々が描かれています。

どちらも生活感がなくて普通の生活の中では“変わった人”と言われそうな人が主人公。

独特の雰囲気の中話が進んでいき、著者は脚本も書いているせいか読みやすくてあっという間に読み終えてしまいました。

『モリオ』には足踏みミシンが出てきますが、私の実家では足踏みミシンが現役で母が時々縫い物をしているし、子どものころは足踏みミシンを踏むリズムと音が好きだったので読んでいて何だか心が和みました。(5月1日)

『庭の桜、隣の犬』 角田光代著 講談社

主人公房子は子どものころ驚異的な記憶力で天才少女ともてはやされたもの成長するにつれ普通の少女となるがどこか普通とは違う感覚を持った女性へと成長し結婚する。

夫の宗二は家とは別に寝泊りする部屋を借りたいといい二人の生活が少しずつ変化を始め…という風に話が進むのだけどなんだか現実感がなくて夢の中の話を読んでいるような感じでした。

最終的には何となくまとまった感じだけど、結局だから何?という感想を持ちました。(5月7日)

『七人の敵がいる』 加納朋子著 集英社

PTAを題材にした小説で七人の敵ってことで七つの章に分かれていてそれぞれ違う相手との戦いの話が書かれています。

主人公陽子は息子陽介が小学校に入学したのを機に今まで全く縁のなかった(というかかかわりを持とうとしなかった)PTA活動に参加することになり、仕事モードで仕事をしていることからPTA活動など出来ないと言い切ったことから回り中を敵に回してしまい悪戦苦闘するという話。

自治会の集まりに『たまには参加してよ』とばかりに夫を出席させたら深く考えることなく自治会長の任を引き受けてきた挙句『よろしくな』と妻に丸投げ使用とするくだりなど実によく分る!と共感できました

(近所のお宅で似たようなことがあって『いい格好して引き受けてくるんだもん。実際は結局私がしなきゃならないじゃないの~』と奥さんが嘆いていました)。

最終的に現実ではここまでまとまりよくいくことはないと思うけどPTA活動の現状や問題点など実にリアルに詳しく描かれながら話が進んで行きます。

色んな登場人物がいて主人公陽子の側からしたら戦うべき相手でもふとしたときにその相手の抱えた影の部分

(学童保育の保護者会長の奥さんが実は過去にPTA活動で苛めにあいパニック傷害になり人の多い場所に出られなくなってしまった話や、

仕事を辞め夫と自分の両親4人の介護に追われる主婦が自治会活動の仕事ぶりからいかに仕事人として有能であったかが分る瞬間見えてくる現実の厳しさや会話の中でふともらした本音の切なさなど)

も書かれていて単純な勧善懲悪ではないところがよかったです。

中盤で思いがけない展開もあり後半はぐんぐん読んでしまいました。

今まさにPTA活動をやっている子育て世代の母親、父親、祖父母、先生、地域の人たちなどなどいろんな人に読んで欲しいな、と思いました。(5月13日)

『予定日はジミー・ペイジ』 角田光代著 白水社

主人公が妊娠してから出産までの日々を夫婦関係を中心に描いた小説。

この本が出版されて角田光代本人が妊娠出産したと思った方も多かったそうですが実際は妊娠も出産もしていないそう。

かくいう私も本屋で最初見たとき『角田光代子ども生んだんだsign01』と思いましたcoldsweats01

妊娠したはいいが嬉しいと感じない、だからといって妊娠が嬉しくない訳じゃないとか、妊娠出産を素晴らしいことと唱える妊婦教室に違和感を感じてしまうとか結構『私もそうだった』と思った人多いんじゃないかな~と思いました。(5月19日)

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