4月に読んだ本
『死からの生還』 中村うさぎ著 文芸春秋
原因不明の体調不良で3回も死にかけた中村うさぎさんが復帰後早くも著作を出したとのことで早速図書館から借りてきて読みました。
『週刊文春』の連載をまとめたもので4章に分かれていますが、第1章が一番新しい2013年1月~12月で、第2章で一番古い2010年3月に戻りそこから4章までは順番通りに2010年3月~2013年1月初めの記事が収められています。
内容は以前と変わらず『自分とは』『女とは』『ナルシシズムとは』という考えが深くつづられており途中体力がないときには読むのがしんどかったくらい。
でもすぐに答えが出ないことに対してこれだけ深く考えるってもはや哲学者だよなんて思ってしまいます。(4月1日)
『乙女なげやり』 三浦しをん著 太田出版
バレエ友だちが『三浦しをんは面白いですよ。エッセイとか読んでると吹き出しちゃいますから』と教えてくれたので図書館に行き適当に面白そうなものを借りてきた中の1冊。
三浦さんのものでは短編小説集『きみはポラリス』と対談集を読んだことがありましたが、単独のエッセイを読むのは初めて。
いや~…濃い~わ~。
マンガに対する思いの強さ、はまり具合の深さ、マンガ談義をできるお友達とのつながりの強固さがすごくて、私もこんな風に自分の興味があることを語り合える友人がいたらいいな~、と羨ましくなりました。
さて、貸出期間2週間しかないのに『もしかしたら読めるか』といろんな本を合わせて8冊借りてみたけどやっぱり↑の2冊しか読み終えられず
今から一度返しに行って次に予約が入ってなかったらもう一度借りてくっかな。(4月4日)
『極め道 爆裂エッセイ』 三浦しをん著 光文社文庫
これも図書館で適当に借りてきた中の1冊。
『乙女なげやり』は著者が古本屋でのアルバイトを辞めた後のエッセイでしたがこの本は『乙女…』より前のものなので古本屋でアルバイトをしながらの著者の生活がつづられています。
著者のことを「ブタさん」と呼ぶ弟との関係や、著者がホモマンガが大好きなことについて深く語っていたりして面白いです。
エッセイも面白いけど次は小説を読んでみようと思います。(4月5日)
『次に来る自然災害 地震・噴火・異常気象 地球科学入門Ⅰ』 鎌田浩毅著 PHP新書
著者は京大の教授で今後起こりうる自然災害について分かりやすく書かれています。
地震や噴火は日本では避けようがないもの、今後必ず起きる可能性があるものとして受け止め、その上で正しい知識を知り対処法考えた生活をしようと提起されています。
東日本大震災以降関東地方で今後起こりうる地震や南海地震についてテレビなどで取り上げられるたびに『そんなの予想できるわけないし~どうしようもないし~』と投げやりな気持ちで見ていました。
けれど、東海・東南海・南海地震が起きる時期はそう遠くないと予想されているということ、日頃水と食料を持ち歩くという具体的な対策で被災後の危機を乗り越えられることを知り『やれることはやっておいた方がいい』という風に気持ちが変わりました。(4月上旬)
『悶絶スパイラル』 三浦しをん著 太田出版
2008年出版のエッセイ集。
以前読んだエッセイでは著者は実家で両親と弟と暮らしでしたがこの本では一人暮らしをしていて実家との行き来の様子や友人とのやり取りなどが以前と変わらず面白くつづられています。
私自身あまり密に友人と交流することがないので三浦さんみたいに共通の趣味(生きがい?)を持つ友人と語ったり活動したりするのってすごく精力的な生活に感じられます。
たとえそれがはたから見て理解しがたかったりオタクっぽかったりしても本人たちが楽しければそれでいいんだな~と妙に安心してしまう内容でした。(4月中旬)
『人生激場』 三浦しをん著 新潮文庫
『週刊新潮』に連載されたもの+書きおろしで構成されたエッセイ集。
2003年出版なので『極め道』と『悶絶スパイラル』の間のものになるのかな。
内容は相変わらずで日々の生活の中に溶け込んでいる妄想の世界など奥が深くてすごいな~と感心してしまいます。
まだしばらくは三浦さんのエッセイにはまりそうです。(4月下旬)
『しをんのしおり』 三浦しをん著 新潮文庫
引き続き三浦しをんさんのエッセイを読んでいます。
オタクっぷりも妄想っぷりも相変わらずで読みながら思わず笑いが漏れてしまうことも。
移動中などに読んでいるときには注意しなければいけません(4月28日)
最近のコメント