2009年10月31日 (土)

10月に読んだ本

『いまを楽しむ人生論 人は、4回生まれ変わる』 森毅著 イースト・プレス

図書館で手に取った本です。

4回生まれ変わるというのは『人生80年を1つの考え方で生きるには長すぎる、だから20年くらいを1つの人生と思って、さしあたり今の人生を輝かせる』という著者の考えです。

確かに20年もたつと世の中も自分自身も随分変わる気がします。

10代、20代、30代…といろいろなことを経験するにつれて『昔はこんな風に思ってたけど今じゃ考えられん』ということもあるもんなあ。

まるで別人、というくらいに。

振り返るというのも恥ずかしい、というくらいに。

でも過去の栄光も恥も前の人生での出来事、今は別の人生と思って生きると余計なことを引きずらずに割り切って動けそうな気がします。(10月8日)

『こちらの事情』 森浩美著 双葉社

8篇の短編が収められています。

家族間の話が主で、日常の中のふとした話を切り取った感じ。

どこにでもありそうな話で人によってどの話が心に響くか違ってきそうです。

同じ人が読んでも読んだときにどんな状況にあるかでまた違った感じ方が出来そうです。

私は『短い通知表』が一番ジンと来ました。(10月9日)

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2009年9月30日 (水)

9月に読んだ本

最初の1冊は8月に読み終わった本ですが…

『虹の彼方』 小池真理子著 毎日新聞社

48歳の女優高木志魔子と5歳年下43歳の小説家奥平正臣の恋の話。

共に配偶者がいるのでいわゆる『ダブル不倫』なのだけど二人の『そんな言葉で片付けられたくない。未来がどうなるか分からないけれどこのまま二人だけでどこかへ行きたい』と思い、実行してしまう。

最終的にその影響の責任をとり新たな未来に立ち向かうために帰ってきた二人、そしてその未来が今始まろうとしている…というところで話は終わります。

『恋は終わるもの』というマネージャーの言葉に『そうではない』と思う志魔子、でも私も恋は恋のままではいられないと思う。

時間が経つにつれ恋は薄れて消えていったり、あるいは愛や情などの言葉で表現される別の形に変わっていくものだと思う。

でも同時に『この恋は永遠』と思う気持ちや『浮気ではない、恋なの』と思う気持ちは分かるような気がするなあ。(8月29日)

『院長の恋』 佐藤愛子著 文藝春秋

5編の短編集。

老年期を迎えた男性が主人公のもなど、自分とは違う環境の話が多くて登場人物に共感しながら読むというよりは一歩引いた目線で読むという感じ。

登場人物があっさり死んじゃうシーンが何度か出てきて、80歳を超えいろんな経験を経た著者ならではの死生観がそこに見えるような気がしました。

『離れの人』ではきっと絹は死んだ後も座布団のところにいる彼が誰なのかを思い出さないままあっさり成仏して、彼はそのまま悲しみの塊となってい続けるんだろうな、と思うと切ない気持ちになりました。

『沢村校長の晩年』は光江のキャラクターに『うわ、絶対こういう人いそう。でもってお近づきになりたくないわ~』と思いつつ、沢村校長の災難を楽しみながら読んでしまいました。(9月3日)

『とける、とろける』 唯川恵著 新潮社

男女の関係を描いた短編が9編収められています。

どの話も性描写があって、自分にぴったりあう相手と出会ってからの話が多いのだけど、読後感は何だかむなしさを感じるものが多かったな。

現実も綺麗なことばかりじゃないと分かっているけれど、それだから余計に物語の中ではこの先明るい何かが待っていそうな終わり方の方が私は好きなのかも。(9月6日)

『パッチワークだいすきねこ』 絵:ニコラ・ベイリー 文:ウィリアム・メイン 訳:今江祥智&遠藤育枝 ブックローン出版

猫が捨てられてしまったお気に入りのキルトを探しに出かけるお話。

詳しくはこちらで。(9月18日)

『気楽に生きるための 悪妻愚母ノススメ [レディコミの女王が伝授する24時間だらだら活用術]』 渡部やよい著 ㈱インフォバーン

“良妻賢母”という言葉が嫌いな私、題名を見て思わず手に取りました。

レディスコミックの作者である著者が社長としてアシスタントを使って仕事をやりながら家事育児をどうやってこなし、かつ十分な睡眠を取っているか、そのやり方が書かれています。

題名にはだらだらと書かれているけれどやっぱり時間の使い方が上手。

無駄なく無理なくうまく生活しています。

しかも自分の仕事の将来性も考えて今後収入を継続的に得るための準備も同時にやっていて頭が下がるばかり。

そうは言っても何事も順調にきたわけではなく危機的な状況に陥ったときの話なども書かれていてスーパーウーマンじゃないところがいいと思いました。

私はこの人のような生き方は出来ないししたいとも思わないから単純に真似しても無理があるから、自分にあった生き方をうまく見つけたいと思いました。(9月22日)

『恋愛小説』 川上弘美・小池真理子・篠田節子・乃南アサ・よしもとばなな著 新潮社

5人の女性作家による短編の恋愛小説がおさめられています。

もともと小池真理子さんの話を読んでみたかったのだけど、どの作家も別の作品を以前読んだことがそれぞれに面白かったので期待していました。

まあそれぞれの作家のカラーが実によく出ていると思います。

川上さんの話は何か大きな出来事が起きる訳でもない日常の中で主人公が思ったことが緩やかに描かれていて、川上弘美の世界って感じ。

小池さんの話はどんな結末が待っているのかと思って読んでいたら劇的な変化が起きる訳でもなくちょっと意外で面白かったです。

篠田さんの話は大人の揺れる心模様が描かれていて景色が目の前に広がるような感じ。

乃南アサさんの話は同棲中のカップルのすれ違いが描かれていて『あ~、このままじゃお互い誤解したままじゃん。どうなっちゃうの?』と先が気になる展開で面白かったです。

そして最後のよしもとさんの話は一番印象に残ったかも。

話そのものよりも主人公のお酒を飲む悦びが描かれている部分が印象的で、私もこんな風にお酒が飲めたらいいなあ、と思いました。

よしもとばななさんの本をもっと読んでみたいと思いました。(9月24日)

『k.m.p.のやなコトを、どーにかこーにか。』 k.m.p.(なかがわみどり&ムラマツエリコ)著 二見書房

金(k.)もーけ(m.)プロジェクト(p.)と銘打った二人が、物心ついたときから感じたやりきれないことや悲しかったこと、悔しかったことなどが可愛いイラストとともに書かれています。

小学校時代の、何度も練習しても結局逆上がりが出来なかった著者より最初から逆上がりが出来た友人のほうが先生からいい評価を下されるという現実的なエピソードなど切ない。

共感できることがいろいろ書かれています。(9月27日)

『恋より仕事』 室井佑月著 メディアファクトリー

シングルマザーとして愛する息子を育てあげることを生きがいに働いている著者の仕事や生き方に対する考え方が書かれています。

大体が仕事やら何やらに対する愚痴なんですがきれいごとじゃないことが書いてあって嘘っぽくなくて読んでいて気分爽快。

愚痴愚痴言いながらも日々一生懸命働いている姿はやっぱり立派。(9月27日)

『おばあちゃんのキルト』 N・キンジーワーノック作 上田理子訳 狩野富貴子絵

小学中学年向けの話。

アメリカに住む少女アリエルにはキルト作り名人のおばあちゃんがいます。

ある日アリエルは弟か妹が出来ることを知り複雑な気持ちになりますが、おばあちゃんはアリエルの気持ちを分かってくれます。

そんなある日おばあちゃんが倒れてしまって…というお話。

詳しくこちらで。(9月27日)

『カンランシャ』 伊藤たかみ著 光文社

新聞広告であらすじを見て読みたくなり図書館で借りて来ました。

浮気をしている夫、夫の浮気に気付いている妻、そして夫の大学時代の後輩である男、の三人の話。

妻と男は不倫関係になるのだけれど、どうもそこまでの心の動きが分かりにくい。

後から考えると『あ、あの時変わった』と思える瞬間があると思うのだけど…必ずしもそういうもんじゃないのかなあ?

男は『この気持ちは恋だ』とやたらと恋という言葉を使うのだけど、なんかその気持ちの熱さも今いち伝わってこない。

妻の方の気持ちの変化、揺れ、勢いなどはもっと感じられなくて男の独り相撲に終わるのでは?と思っていたけれどそこのところは読みが外れました。

私が分からないだけで“結婚しているけど恋をしている”という人には分かる感情なのかな?(9月29日)

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2009年9月29日 (火)

『おばあちゃんのキルト』

パッチワーク好きだったら気になりそうな題名の本を図書館で見つけました。

Photoその名も 『おばあちゃんのキルト』

(N.キンジーワーノック:作 上田理子:訳 狩野富貴子:絵)

その頃敬老の日が近かったこともあって入り口すぐの見やすい場所に置かれあったよう。

主人公のアリエルはアメリカのバーモント州で両親とおばあちゃんの4人暮らし。

おばあちゃんはキルト作りの名人です。

ある日自分に弟か妹が出来ることを両親から聞かされたアリエルは寂しいような複雑な気持ちになります。

その気持ちを分かってくれたのがおばあちゃんでした。

おばあちゃんから弟か妹のために作るキルトのデザインを考えて欲しいといわれたアリエルは最初ためらいますが素晴らしいデザインを描きます。

そしてそのデザインを元におばあちゃんはキルトを作っていたある日、おばあちゃんが具合が悪くなり突然入院することに。

幸い峠を越え退院してきたおばあちゃんでしたが、麻痺が残りまるで別人になってしまったように感じたアリエル。

そして…というお話。

最後まで書いたらつまらなくなっちゃうので気になる方はどこかで探してきて読んでね。

キルト好きにはお勧めの本ですheart01

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2009年9月18日 (金)

読んでみました

ちょっと前に何かで見かけて気になっていた本を図書館で借りてきて読んでみました。

その名も 『パッチワークだいすきねこ』

(絵:ニコラ・ベイリー 文:ウィリアム・メイン 訳:今江祥智&遠藤育枝 ブックローン出版)

Photo表紙にはキルトの上に座った猫の絵が描かれています。

読んでいるとパターンはログキャビンだということが分かります。

ごみに捨てられてしまった大事なキルトを猫が探しに行って家に持って帰ってくるという話。

人であれ動物であれ、自分の作ったキルトにこれだけ愛着を感じてくれるなんてキルター冥利に尽きますね。

book pencil book pencil book pencil book pencil book pencil book pencil book pencil book pencil 

今週月曜日校区の中学校の3年生の1クラスが新型インフルエンザにより学級閉鎖になりました。

と思っていたら一昨日の水曜日、3年生(全4クラス)が学年閉鎖になりました。

3年生は高校受験も控えている大事な時期、親御さんは心配で仕方ないことでしょう。

そしてその兄弟児が小学校にもいるわけで小学校での流行も目の前という状況になって来ました。

昨日息子のクラスでは3人休んでいたとか。

欠席の理由は分かりませんが学校からは『クラスで2人新型インフルエンザが発生したら学級閉鎖』とあらかじめ連絡が来ています。

もしかしたら『学級閉鎖になった』と早い時間に帰ってくるかもしれません。

今日我が家で一緒にパッチワークをする予定だった友人からもさっき『ごめんsweat01子供が熱を出したから病院に連れて行く』と連絡がありました。

10月末の運動会に向けて6年生を中心に練習が行われていますが、先日役員の会合に出席したら運動会の時期に新型インフルエンザの流行が重なった場合の日程変更や中止についての話が出ていました。

特に6年生にとっては小学校最後の運動会、なんとか実施できればいいのですがdespair

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2009年8月31日 (月)

8月に読んだ本

最初の2冊は7月に読んだ分ですが…

『あらしのよるに-恋愛論-』 きむらゆういち著 講談社

絵本『あらしのよるに』の著者が狼ガブを人間の男性に、羊メイを人間の女性に見立てて論じた恋愛論。

最後の方で記憶をなくしてメイのことを食べようとするガブにメイが記憶を取り戻してほしくて必死になるシーンなど確かに別れを決めた男性に『あの頃の気持ちを思い出して』と訴える女性のよう。

なるほど2人の関係が人間の恋愛関係に見えてきてなかなか興味深かったです。(7月31日)

『20代のいま、やっておくべきお金のこと』 中村芳子著 ダイヤモンド社

書店で興味を引かれた本を図書館で借りてきて読みました。

もうすぐ40歳、20代なんてはるか昔、結婚して子供2人が生まれた頃のこと。

そのときこういうしっかりした考えがあったらいま手元にどれだけのお金が貯まっていたか、あるいは家が建っていたか(いや、転勤のことを考えるとやっぱり決断できなかっただろうな)、なんてちょっとブルーになりました。

それはともかく、要はこれを読んで自分の頭で自分ちの状況をよく考えてこれからどう実践していくかが大事なんだと思いました。

ついつい守りに入りがちだけど攻めて行くためにもお金は有効、しっかりやらなきゃ。(7月31日)

『炎情 熟年離婚と性』 工藤美代子著 中央公論新社

気になるテーマのときだけ買って読んでいる雑誌『婦人公論』、それに連載されていたものが本になったもの。

熟年離婚した夫婦間には実は性に関する問題があったのでは?という観点から多くのインタビューを元に書かれています。

結婚して性的に満足得られないまま熟年に至っている女性って結構いるものなのかしら?

私よりは20歳くらい上の年代の話が中心だったけど20年前の社会事情、結婚事情って自分のときとは全く違うからありえるんだろう。

性的に満足得ることが何よりも大事なこととは思わないけれど、結果夫婦の仲が冷めてしまうのならそれってやっぱり不幸な気がする。

いろんなカップルの話が出てきますが、中でも興味深かったのは夫・妻の両方にインタビューした話、お互いの考えがこうも違うのかと驚きました。

私が考えている自分像と、夫が考えている妻像(私のこと)ってきっと全然違うんだろうな…すっごく冷たい目で見られてたりして…恐い恐い。

著者がこの前に書いた更年期世代の性の実態についての本も読みたくなりました。(8月3日)

『こんなはずじゃなかった 自分探しの奮闘記』 松原惇子著 リヨン社

先月読んだ『背中をポンと押してくれる言葉』の著者が自分の生きてきた道を振り返って書いたもの。

『背中を…』の中で“39歳まで私は迷っていた”ということが書かれていて、松原さんは一体どういうことに迷いどうやって落ち着いたのかを知りたくて図書館で借りてきて読みました。

子供のときから30代、そして40代への葛藤の日々が書かれていて、結論として“今の自分を生きること、自分らしく生きること”と書かれていました。

確かにその通り。いたって単純。当たり前のこと。でもそれが難しい。

こんなに単純なことなのにああだこうだ悩んで泣いたりして、時間をかけてエネルギーを費やしてみないと気付かない。

でもそうやってもがいた自分の中から導き出した結論は揺るがない。

周りを見てゆらゆら揺れたり憧れたり真似したりしても結局自分の考えや価値観や好みと違っていたらそれは結局自分らしい生き方ではないということ。

さあ、私は何がしたい?私らしさって何?と心の整理をしてみなきゃ(うすうす分かってはいるけどね)。(8月7日)

『女40代 いま始める 人生のターニングポイントの過ごし方』 下重暁子著 大和出版

あまり年齢にこだわった本を読んで縛られたくないと思いつつ、その年代を通り過ぎて来た人が振り返って書いてあることはきっとためになるだろう、とつい手に取ってしまいます。

この本は書店で買おうかどうしようか迷っていたのですが図書館で見つけて迷わず借りてきて読みました。

この頃図書館の恩恵にあずかっている私です。

これは前に『女が40代にしておくこと』として刊行されたものを新装改訂にあたり大幅に加筆をし題名を改めたもの。

“40代はがむしゃらに生きよう” “40代は可能性に満ちている―やりたいことは今やろう” “40代だからできる「しんどいこと」のすすめ” など読んでいて『やらねば!』という気持ちになることが書かれていました。

私の場合、パッチワークに関してはこの先死ぬまでずーっとやりたいことと結論が出ているのですが、趣味としてやるのか仕事としてやるのか、仕事としてやるならどの程度の結果を求めているのか、その辺がぼやっとしていて…

いや、実は結論は出ているのだけどそこから先のことを考えたときの腹のくくり方が出来ていないというか…。

つくづく私が橋を叩く前に渡っちゃうタイプだったらいいのに、と思ったりします。

ああだこうだ考えるより行動してみないと結局分からないのだから。

それこそこの本の副題『いま始める』じゃないの。(8月7日)

『愛するということ』 小池真理子著 幻冬舎

主人公が24歳のときに男性と出会い、恋に落ち、男性が別の女性に惹かれ、別れを経て、事実を受け入れるまでを綴った小説。

男性側に主導権のある恋愛関係なので別れを告げられてからの主人公はもうぼろぼろ。

でもこうやって辛い経験をして受け入れることができた女性ってきっといい女になっていくんだろうな。

受け入れられずに卑屈になっていく場合もあるんだろうけどcatface(8月12日)

『月狂ひ』 小池真理子著 新潮社

夫のいる46歳の女性が主人公。

妻子のいる男性と知り合い、惹かれあい、結ばれ、そのことが回りに影響を及ぼし始めたとき二人はどういう決断をするのか。

↑の『愛するということ』とは違って大人同士の恋愛の話。

結末は読んでのお楽しみということで書きませんが、出会って相手を意識し始めているシーンが私は好きだなあ。

会話の内容や情景をなぞるように思い出して思わず口元がほころんでいて、いつの間にか時間が過ぎていて、確かに恋の始まりってふわふわしていてそんな感じよね~heart04と懐かしい思いに浸っていました。

この本は図書館で借りてきましたが、後に『浪漫的恋愛』という題になって文庫化もされています。

私はこのタイトルの方が好きだけど。(8月15日)

『妻の女友達』 小池真理子著 集英社文庫

6つのサスペンスの短編が収められています。

特に表題作は『恐~い』って感じ。

女性の恐さが描かれています。

でも小池真理子さんはサスペンスよりも恋愛小説のほうが私は好きだな。(8月17日)

『どれくらいの愛情』 白石一文著 文藝春秋

3つの中編と1つの長編作品が収められています。

表題作を含めた3作品が舞台が福岡で天神界隈の地名がたくさん出てきます。

特に表題作は登場人物が博多弁で会話していてまるで知ってる人が出てきそうな感じ。

私は最初におさめられている「20年後の私へ」が好き。

登場人物の年齢が自分に近いせいか、立場は全然違うけど自分が同じ立場だったらこれから先の自分の人生を考えたときに同じように感じて同じように迷うのでは、と思いました。

短大のときに書いた20年前の自分の文章を読むシーンでは思わず涙が…。

題名や細かなストーリーは忘れても20年前の自分からの手紙を読むシーンだけはいつまでも心に残りそうです。

ただ出てくる人がほとんど“美人”とか“きれいな顔立ち”という表現で現されていてなんか深みがないように感じられたのが残念。

著者が美形好きなのかな?

あとがきで著者がこの前作『もしも、私があなただったら』をあわせて読んで欲しいと書いてあるので次はこの作品を借りてきて読もうと思っています。(8月24日)

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2009年7月31日 (金)

7月に読んだ本

『この世でいちばん大事な「カネ」の話』 西原理恵子著 理論社

西原理恵子が自分の経験を元に書かれたカネについての話。

生きていくのに金は大事、金がある事で得られる力や、金を得るために働くことについて綺麗ごと抜きの現実的な話が書かれています。

私も自分のやりたいことを実現するためにお金を手に入れられるようになりたい、と思いました。

何事も経験に勝るものはないと思うけど、ギャンブルや株の話などいくらなんでもここまでハードな思いは読むだけ聞くだけで十分です。(7月1日)

『初恋温泉』 吉田修一著 集英社

妻に離婚を切り出されたばかりの中年男性の話、親に嘘をついて初めて泊りがけの旅行に来た高校生カップルの話など温泉を舞台にした5つの話が収められています。

保険の営業マンの男性が主人公の話などこれからどうなるのだろう、と想像したりしてどの話も面白かったです。

高校生カップルの同じ年なのに男の子と女の子の精神年齢の違いや感じ方・考え方の違いなど青い感じが良かったです。(7月15日)

『風花』 川上弘美著 集英社

主人公のゆりは夫に不倫相手がいることを知り離婚を切り出される。

ところがそれに対して自分がどうしたいのか分からないまま過ぎていく時間の中でのすれ違う二人の思い、時間とともに変わっていく思いを綴った話。

最終的なのゆりの決断、これが自分の足で立つっていうことなのかな。(7月20日)

『女たちは二度遊ぶ』 吉田修一著 角川書店

『初恋温泉』が面白かったので同じ著者の本ということで読んでみたのですが…いまいち。

基本的に“○○の女”という題名で11人の女性の話が書かれているのですが『この題でこの話?なんで?』というものばかり。

著者と私の感性の違いと言ってしまえばそれまでですが一つ一つの話のひねりも感じられなかったし深みもなかったような。

『初恋温泉』の方が後に発表された作品だからそれだけうまくなったということなのかしら?(7月20日)

『父親』 遠藤周作著 講談社文庫

夏休み恒例の各出版社の文庫本フェアの案内冊子に載っていて読みたくなり、出版社の思惑を裏切って図書館で借りてきて読んでみました。

遠藤周作って名前は知ってたけど今まで全く読む機会がなくすごく硬いイメージがあったのですが、全然そんなことなくて登場人物の父親と娘双方の気持ちが細やかに描かれていて面白かったです。

戦中派の父親石井菊次の考え方は私からするとやっぱり古臭くて硬いと思ってしまうけれど、この世代の父親ってこういう風に考えるものなんだ、と興味深く読みました。

もちろん考え方は人それぞれ、うちの父も戦中派だけど(菊次よりは少し年下)住んでた環境・働いていた環境が随分違うから全く違う点もあると思うけど、ただ娘に対する思いは同じなのかな。

もし私が娘純子と同じように妻子ある男性と付き合っていたら相当怒るだろうし。

主人と付き合い始めた頃家に来たときなんかどんな気持ちでいたんだろう?

ただこの父親が娘との喧嘩のあと妻に『おまえの教育が悪い』と言うとこは自分が妻の立場だったら絶対嫌pout

その他妻や娘に対して『これだから女は…』と頭ごなしに思っているとこも嫌い。

これって時代や世代を問わず根本的に男女で分かり合えないものなんでしょうけどね。(7月24日)

『40歳の意味 ヒトはいつ「ほんとうの大人」になるのか』 町沢静夫著 大和出版

もうすぐ40歳と思うとつい題名に40の数字が入っているものが気になります。

これは図書館で何気に手に取ったもの。

一番気になったのが 第1章「40歳の危機」をどう乗り越えるか。

ここ数年ふと今までの自分の人生を振り返って『こんなもんでいいのかな』と思ったり、これからを『今何をするべきなのか』と考えたり、

自分の人生ってこんなもんなのかな?と思うときがあって、まさにその気持ちの揺れについて書いてありました。

早くこのふらふらしてる時期を通り過ぎて落ち着きたいな~。(7月22日)

『背中をポンと押してくれる言葉』 松原惇子著 二見出版

松原さんの本は今までも何冊か読んだことがあって結構影響を受けています。

この本は最初から最後まで読み通すというよりはたまたま開いたページに書いてある言葉に力をもらうという感じ。

自分が気になっていることについて書いてあると思わず手が止まります。

図書館で借りてきたけど手持ちに置いといて時々読み返すのにいいような気がします。

返却するけどやっぱり気になったら買いに行こうっと。(7月22日)

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2009年6月30日 (火)

6月に読んだ本

『ダブル・ファンタジー』 村山由佳著 文藝春秋

村山由佳がそれまでとは全く違う官能小説を発表したということで話題になった作品。

図書館で予約してやっと借りられた作品で、私のあとにも予約している人が多いよう。

主人公の年齢が自分に近いこともあり共感できる部分もあるのかしらと読んでみたのですが、

うーん、共感できる部分もあるけど、『なんでこうするのかな?』と思う部分も結構多かったです。

ただ先が気になってどんどん読んでしまいました。

最後の方で主人公が『結果はすべて自分で引き受けてみせる』と覚悟を決めるシーンがあるのですが、

私は彼女の進む道の先にあるものが虚しさだけのような気がしてしまいました。

描写の仕方など女性が書いた作品だという気がしました。

男性が読んでも面白いのかな?という気もします。(6月2日)

『切羽へ』 井上荒野著 新潮社

主人公は九州のある島に住んでいる小学校の養護教諭。

夫は画家で2人でゆったりと島の生活を楽しんでいるのですが、主人公の職場である小学校に男性教諭が赴任してきてからの、主人公の心の揺れる様が描かれています。

島の住民は個性的で、小さな島なので住人の家庭の事情など誰もが知っているという環境。

ここまで濃い人間関係の中での生活は私には出来ないなあ、と思いました。(6月4日)

『誰よりも美しい妻』 井上荒野著 新潮文庫

世界的に活躍しているバイオリニストの妻が主人公。

主人公は夫が自慢する通り美しく、夫婦仲も良く子供も素直に成長していて一見幸せそうだけど、

夫は浮気を繰り返し、妻はそれに気付いているけれどそれには一切触れず夫の要望に答えながらいつも通りの生活を続ける。

それってほんとに自分の意思で生きてるの?という気もするけれどだからといってそれが不幸とは限らない。

こういう生き方もあるのですね。(6月10日)

『コイノカオリ』 角田光代・島本理生・栗田有起・生田紗代・宮下奈都・井上荒野 著 角川書店

6人の女性作家による恋の話が収められています。

それぞれに香りがポイントになっていて井上荒野さんの話を読んだ後無性に椎茸の煮物が食べたくなって作りました。

他にもハチミツの香りやシャンプーの香りや豆を煮る香りなど。

それぞれ作家によって趣が違って面白かったです。

こういう何人かの作家による作品集がこの頃よく出版されているようなのでいろいろ読んでみたくなりました。(6月20日) 

『しかたのない水』 井上荒野著 新潮社

あるフィットネスクラブに集まる人々が主人公の短編集。

主人公はクラブに通う主婦や受付嬢やインストラクターやいろんな人たちが6人。

何だか皆自分の現状をやり過ごしているどうしようもないなあという人たちばかり。

結末も希望が見える話じゃないし、正直面白さがよく分かりませんでした。

私ももっといろんな人生経験を積んだらこの面白さが分かるようになるのかしら?

だからと言って分かるようになりたいとも思わなかったけど。(6月22日)

『ベーコン』 井上荒野著 集英社

食べ物にまつわる9つの男女の話がおさめられている短編集。

どれも大人の話、って感じ。

井上荒野ワールドでした。(6月30日)

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2009年5月31日 (日)

5月に読んだ本

『イニシエーション・ラブ』 乾くるみ著 文春文庫

本屋で見ていて、文庫本の裏のあらすじに“甘美で、ときのほろ苦い青春のひとときを瑞々しい筆致で描いた青春小説━と思いきや、最後から二行目(絶対に先に読まないで!)で、本書は全く違った物語に変貌する。”と書いてあるのに俄然ひきつけられて読みたくなったもの。

果たして読んでみたら…確かに最後から二行目を読んだ時点で『はあぁ~sign02』と訳が分からなくなりました。

頭がこんがらかったまま本文の後の“用語辞典”を読んでいると、ところどころ太字で書かれている部分がヒントになって『eyesign03…なるほどsign01そういうことかsign03』と謎解きが出来る、という仕掛けがされている本でした。

話自体は特に面白みもなくこのたくらみのために書かれたという感じ。

話の内容はあまり印象に残らないけど、『やられたsign01』という感じがいつまでも残る不思議な小説でした。

これを見て読みたくなった方、絶対に最後の方から読んだらダメですよ(最後から読むクセのあるまるトさん、どきっheart02としましたか?)。

せっかくの楽しさをわざわざ無くして読むようなものですから。(5月1日)

『いけちゃんとぼく』 西原理恵子著 角川書店

西原理恵子の代表作。

主人公“ぼく”といつもそばにいる“いけちゃん”との日々を綴った大人向けの絵本(漫画)。

『感動する』『泣ける』と聞いていたので期待していたのですがそこまでなかったなあ。

前に読んだ『パーマネント野ばら』の中に似たようなシーンがあったせいかも。

私は『パーマネント野ばら』の方が切なくて好きです。(5月2日)

『NHK「トップランナー」の言葉』 NHE『トップランナー』制作班編 知的生き方文庫(三笠書房)

NHKで放送されている『トップランナー』に出演した人の中から28人を取り上げてポイントになる言葉をまとめた本。

店頭でパラパラッと見ていたら気になる言葉がずらずらと並んでいたので購入。

実際読んでみるとそれぞれのページ数は少なく物足りない感じ。

見出しの言葉それだけで言い切っている感じ。

でも時々読み返して自分に問いかけてみるにはいいきっかけになるかな、と思いました。(5月5日)

『チョコレート革命』 俵万智著 河出書房新社

上の『NHK「トップランナー」…』の中で俵万智さんが取り上げられていて、私の中ではさわやかで気持ちのいい歌を詠む人というイメージだったのが、官能的な恋愛の歌などを詠むらしいと知り早速図書館で借りてきたもの(ゆっくり読み返したくなり後日文庫本を購入)。

『サラダ記念日』も読んだことも無く、歌集を読むのは初めてでした。

恋愛の歌ばかりではなく俵さんが訪れた場所で感じたことなどを綴った歌もありましたが、やっぱり不倫や失恋の歌が印象的。

妻のいる人、家庭のある人と付き合っている女性の切なさが感じられて、たった31文字なのにその景色や情景が頭の中に浮かんできて『短歌って面白いなあ』と思いました。(5月5日)

『無印結婚物語』 『無印不倫物語』 群ようこ著 角川書店

結婚やら不倫やらだとどろどろした内容かと思いきや、どちらも少し変わった(かなり変わった)人たちが出てきて笑える話がいくつもありました。

結婚に夢見ている人には『えっ…そんなぁ』と夢を打ち砕くような話も。

結婚したばかりの人、長年連れ添った人、不倫発覚の話、不倫を延々と続ける配偶者の話などなど“世の中理屈じゃないんだ!”と思ってしまいました。

でももし私がそんな状況に巻き込まれたら(巻き込んだら?smile)ここまで面白おかしい話にはならないでしょうね。

そりゃ当然かcoldsweats01(5月6日)

『上京ものがたり』 西原理恵子著 小学館

西原理恵子の自伝まんが、なのかな?

いかにも西原ワールド、って感じ。

どうしようもなくて切なくてときどきドキッとすることが書いてあって。

つくづく私とは違う世界の人だなあ。(5月8日)

『なぜ私たちは3ヵ月で英語が話せるようになったのか』 本城武則著 実業之日本社

先日近所のスーパーの駐車場で英語での会話が聞こえてきました。

見てみると外国人の男性と、日本人の女性が話していました。

その女性は小さな子供を抱っこしてスーパーの袋を抱えた見た限り私と同じような主婦。

でもぺらぺらの英語でときどき笑いながら楽しそうに話しています。

『すっごいな~。かっこいいな~。羨ましいな~』と思いました。

そんな思いを持っていたある日この本をネットで見て気になって、近所の図書館から借りてきました。

読みやすくて半日で読み終えてしまいました。

中学からあれだけ英語を勉強したにもかかわらずなぜ多くの日本人が英語を話せないかというと、英語の学力以前に、対人恐怖症があるから、と書いてあり『確かに』と納得しました。

英語で話そうとすると頭の中は『上手に話さなきゃ』『間違わないように話さなきゃ』とプレッシャーで真っ白になり声が小さくなって次の言葉が出てこない。

そんな話し方じゃいくら正しくしゃべっていても通じはしないですよね。

各段落ごとに英語が話せる(英語でしゃべれる)ようになるコツが書かれていて、本気で『私は英語が話せる』と思い込んで挑戦してみればもしかしたらホントに話せるようになるかも、と思いました。

ここで挑戦するかしないかが大きな分かれ道です(5月13日)

『聖女の救済』 東野圭吾著 文藝春秋

ガリレオシリーズの最新刊(といっても刊行されたのは随分前ですが)。

図書館から借りてきたのですが人気があるらしく1月に予約を入れて借りられるようになるまで4ヶ月掛かりました。

さらに私のあとに12人待ってるそう。

ちなみに同時に刊行されたもう1作(題名なんだったっけ?)はまだ予約中です。

さて今回の話に出てくるのは主に有名キルト作家とその夫、そしてキルト作家の助手として働いている女性の3人。

当然パッチワークについての記述が出てきます。

タペストリーなどの作品も重要なポイントに(これ以上書くとネタバレになってしまうので詳しくは書きませんが)。

ガリレオこと湯川学の頭脳は今回も明晰でトリックを暴いていきます。

読み始めたら面白くってゆっくり楽しむつもりが結局2日で読んでしまいました。

楽しみにしていた期間が長かっただけに読むのが早すぎて残念、という感じです。(5月15日)

『あなたと読む恋の歌百首』 俵万智著 朝日文庫

『チョコレート革命』を読んでから短歌をもっと読みたくなって図書館から借りてきました。

見開きで短歌一首とその解説が書かれています。

解説は俵万智の捉え方が元になっているのですが、連載時に前に掲載されたものに対して『それは意味が違うのではないか』という読者からの言葉が届いたことなど書かれていて面白かったです。

この歌が読まれたときどんな情景だったのか、それは読者の想像によっていろいろ違って、作者からすると『違うんだけど』と言いたくなる場合もあるかもしれないけれど、それは読者それぞれで違って当然。

『私はこう思った』『いやこれはこういう場面でしょう?』と意見を交わすのも面白そうな気がします。(5月22日)

『これでもかーちゃんやってます』 上大岡トメ著 筑摩書房

『キッパリ!たった5分間で自分を変える方法』(幻冬舎)がベストセラーになったイラストレーターの子育てを中心としたエッセイ。

かーちゃんとして悩んだ日々、迷った日々、頑張った日々が綴られています。

特に『かーちゃんも悩んで育つ!』の章は共感できる部分がたくさん。

我が家の子供たちもあっという間に大人に近づきつつあるので小さかった頃のエピソードを読んでいて『うんうん、うちもそうだった』と懐かしく思い出していました。(5月22日)

『ガリレオの苦悩』 東野圭吾著 文藝春秋

ちょっと前に読んだ『聖女の救済』と同時期に刊行された作品。

こちらもガリレオシリーズですが短編集です。

スペシャルドラマ化された作品も入ってます。

どれも面白かったけど第五章の“攪乱す(みだす)”が一番面白かったかな。

隣町の図書館で予約してやっと借りられたのですが私のあとにもまだ予約が入ってるようだからさっさと返しに行かなきゃね。(5月28日)

『ブッタとシッタカブッタ2 そのまんまでいいよ』 『ブッタとシッタカブッタ3 なあんでもないよ』 小泉吉宏著 メディアファクトリー

自分の周りで起きていることに対していろんな感情を持つのは当然のこと。

そして辛いとか苦しいとか楽しいとか素晴らしいとかいろんな気持ちになってときには振り回されてしまう。

けれど考えてみたら、そのこと自体には意味とか無くて、結局自分の中で生まれた感情や価値観に振り回されているということ。

意味とか価値とか考えずにそのまま受けとめて見るのが大事だよ、ということが書いてあります。

いろいろ考えすぎて煮詰まったときに読むといいかもしれない、と思います。(5月28日)

『女はなぜ突然怒り出すのか?』 姫野友美著 角川oneテーマ21(角川書店)

著者はお医者さん。

男と女の違いについて男性に向けて書かれてあります。

男女での脳の違いや、ホルモンに左右されやすい女性の体や心の変化についてなど。

なかには『そこまで断定的にいえるのかな?』と思うこともありましたが、男性が読んだら女性について少しは理解できるのかな?(5月31日)

『モンスターワイフ 幸せなふりはもうしない』 二松まゆみ 講談社+α新書

『モンスター…』とついてる時点ですごいキャラクターについて書かれていそうで思わず書店で手に取りました。

夫に対する不満が凝り固まってモンスター化してしまった妻に対して『夫に対しての不満を言う前に自分自身改善すべき点があるのでは?』という内容。

結構厳しいことも書いてあります。

↑の『女は…』が男性に向けて書かれてあるのに対して、この本は女性(特に妻)に向けて書かれてあります。

いろんなモンスターが載っているのですが『これって私も少し当てはまるかも~shock』と思うものもありました。

内容については賛否両論だと思いますが私は面白く読みました。(5月31日)

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…ということで今月はたくさん読んだなあ~。

もっともマンガや歌集など短い時間で読めるものが多かったからね。

本って読めば読むほど内容が頭に入ってきやすくなって自然と読むスピードが上がっていきます。

たくさん読めてよさそうですが楽しみにしていた本をあっという間に読み終わってしまうのが残念。

引き続き読みたい本を図書館で予約していているので来月も読書を楽しもうっと。

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2009年5月 6日 (水)

図書館利用の仕方の変化

昔から図書館や図書室が好きで本をよく読んでいました。

インターネットというものが現れ『気になったあの本』が格段に探しやすくなりました。

そして図書館で借りたい本もネットを通じて予約しておいて返却されたら順番にメールで連絡が入り借りにいけるようになりました。

『便利な世の中になったもんだ』と思っていましたが、2月に予約した本3冊がいまだ連絡が来ないまま。

自宅のパソコンでは自分の予約状況は分かりますが今その本に対して何件予約が入っているかは分かりません。

先日図書館の検索端末をいじっていたらそれぞれの本の予約件数が出ることが分かり見てみたら、それぞれ10件以上予約が入っていました。

なるほど、時間がかかるわけです。

ついでに好きな作家の本を検索してみたら80作品以上あるにもかかわらず、ほとんどが貸し出し中&予約状態ということが分かりました。

なるほど、初めて図書館に来たときに『意外と本が少ない』『肝心の見たい本がない』と感じたのですが、こんな風に話題の本や人気のある本はほとんど貸し出されている訳でほとんど本棚に納められる間がないんですね。

予約のお陰でいつ行っても貸し出されてて借りられない、というジレンマはなくなりましたが、図書館で思いがけなく面白い作品に出会うという偶然は少なくなったような気がします。

でもそれもやはり時代の流れ、図書館でゆっくり過ごす時間がなくても読みたい本が手に入るいうのはやはりありがたいし、自分では買わないような本も図書館利用で出会えるというのもありがたい。

うまく図書館を利用していろんな本に出会えたらいいな、と思う今日この頃です。

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2009年4月30日 (木)

4月に読んだ本

『主婦と恋愛』 藤野千代著 小学館

なんだか見も蓋もない題名ですがれっきとした小説。

夫と二人暮らしの主婦がふとしたきっかけで知り合った男性に対する心の揺れ動くさまを静かに綴った話。

特に不満のない日常生活の中、自分が誰かに心動かされるなんて想像もしていなかった主人公が思いがけない心の動きに戸惑いながら受け入れていく様が描かれています。

恋ってこんな風に思いがけずいつに間にかやってきて心をざわざわと波立たせるものなんだな、気がついたときには恋に落ちているんだな、と思いました。

どろどろした感じは全くありません。

読む人によっては物足りなかったり単調に感じるかもしれません。

実際に、誰にも言わないけれど心の中にこんな気持ちを秘めている人も案外多いのかも、と思いました。

広い意味で捉えればたまに行く美容師さんにドキドキしたり、訪問先の会社の受付のお姉さんに会えるとワクワクしたりする気持ちも恋愛に入るのかと。

それが実際恋愛関係になって肉体関係が発生して配偶者にばれて…となると恐いけど、ささやかなドキドキを心の中で温めているのはなんだかいいような気がします。(4月5日)

『葡萄物語』 林真理子著 角川書店

これまた主婦の恋の話。

ただ『主婦と恋愛』の主人公とは環境が全く違っていて田舎の人間関係の煩わしさや姑のとのやり取りなどもっと現実感があります。

面白くって1日で読んでしまいました。

特に会話の中に自分にも共通する思いが描かれていて“どきっ”とするものが結構ありました。

田舎の生活の煩わしさ、周りの目を意識しての暮らし方など実際に自分が実家で暮らしているときなどに感じたし、それぞれの年齢になって抱く感情など現実にどこにでもある話だと思います。

田舎を離れた同級生が帰省して遊びに来たときに感じる感情や(今の私は遊びに行く側だけど)親しい友人にも話していないことがいつの間にか周りの人たちに知れ渡っている恐ろしさなど実際よくある話…う~ん、恐い。

年を取ったら『世の中なんてそういうもんよ』と受け入れられるもんなんだろうか?それとも諦め?

ま、それはともかく、主人公が自分の中に芽生えた恋に向き合いつつ、最終的には自分の幸せについて考え行動していくさまが描かれています。

終盤で主人公が言う『どうやったり自分が幸せになれるのかちゃんと考えんと。』という言葉がきらりと光ります。

テーマは恋愛ではなくてこっちの方だったんでしょうね。

終わり方にがっかりする人もいるかもしれないけれど幸せって人それぞれだから本人が納得できる生き方が出来ればそれが一番なのではないかという気がします。

私にとっての幸せな生き方ってどんな生き方なんだろう?

でも今でも十分幸せな気がします(4月6日)

『あの日にドライブ』 荻原浩著 光文社

銀行を辞めた後一時しのぎの仕事としてタクシーの運転手になった43歳の男性が主人公。

銀行では営業成績も良く家庭を二の次にして仕事一筋だっただけに、銀行を辞めてからの今の仕事や生活、家族にまで不満だらけ。

そもそも辞めたのも本意じゃないから仕方ない気もするけど。

思わず昔の恋人の姿を求めて彼女の実家のそばに行ってみたり、学生時代に住んでいたアパートを訪ねてみたり。

読みながら『こんな風に“あの頃はよかった”とかって思って今の生活をないがしろにしてればうまく回るものを回らなくなるのに』と少しじりじりしてしまいました。

最終的には色々なきっかけから考えが少し変わり、仕事に対する姿勢や家族との関係に変化の兆しが見えてきたところで話は終わり、読後感はすっきり。

今までの自分の生き方全てを否定されたような状況から立ち直っていく姿勢にきっと世の中こんな風に頑張っている人たちがたくさんいるんだろうな、と思いました。(4月20日)

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