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2014年6月30日 (月)

6月に読んだ本

『全てのJ-POPはパクリである 【現代ポップス論考】』 マキタスポーツ著 扶桑社

ちょっとくせのあるおじさん芸人のマキタスポーツがJ-POPについて分析したことを書いてあります。

全てパクリと言ってしまうところが過激だな~と思いながら読んでいましたが、その根底にはJ-POP大好きという思いがあふれていました。(6月上旬)

『この世の常識は「仮説」だらけ』 竹内薫著 静山社

帯の著者の顔写真を見て『この人どっかで見たことあるな~?』と思っていたら時々見るNHK『サイエンスZERO』に出てる人でした。

サイエンスライターだったんですね。

生活の中で常識とされていることを科学的に分析して分かりやすい言葉で説明してあります。

一番興味があったのは文庫化にあたって追加されたというSTAP細胞という“仮説”についての記述。

なるほど、研究というのは最初に仮説がありそれを実証するための研究を行いその成果を論文で発表し、その論文を元に世界中の研究者たちが再現して実績を積み重ねることで検証なされていくんですね。

そのほか生活の中の常識が実際のところはよく分かっていない仮説段階のまま当たり前のように広まっていること(マイナスイオンなど)に驚きました。(6月中旬)

『ふがいない僕は空を見た』 窪美澄著 新潮文庫

本屋さんで平積みになっているときに何となく気になるものの購入しなかったのですが先日古本屋さんで見つけて即買って読みました。

5編の連作短編集で最初はなんだかな~という感じで読んでいたのですが、読み進むにつれて話の中の世界がつながっていって登場人物が皆自分の力ではどうしようもない面倒を抱えているところに惹かれていきました。

決して明るい話ではないのだけど読み終わった後はなんか気持ちよかったです。(6月下旬)

2014年5月31日 (土)

5月に読んだ本

『泥酔懺悔』 朝倉かすみ・中島たい子・瀧波ユカリ・平松洋子・室井滋・中野翠・西加奈子・山崎ナオコーラ・三浦しをん・大道珠貴・角田光代著 筑摩書房

酒にまつわる話を11人の著名人が書いています。

題名に『泥酔』とあるけれど中には全くお酒が飲めない人や飲めるけれど少しで酔ってしまうという人もいるのが意外なところで、お酒を飲まない立場の人の考え方や見方がわかるのが面白いと思いました。

あと、11人の作品をいっぺんに読んでみると自分の好みがよくわかって、私は三浦しをんさんのエッセイがやっぱり面白いな~と思いました。(5月8日)

『ビロウな話で恐縮です日記』 三浦しをん著 太田出

ブログに書かれていた日記をもとにしたもので相変わらずの妄想や夢の話から友人とのやり取り、日常生活について書かれています。

そろそろ三浦しをんさんの小説も読んでみようかと思っているのですが、きっとエッセイのノリと違うんだろうと思っています。(5月12日)

『どうして人はキスをしたくなるんだろう?』 みうらじゅん・宮藤官九郎著 集英社

みうらじゅんさんと宮藤官九郎さんが『週刊プレイボーイ』で連載していた対談をまとめたもの。

第1部“男と女”のわからない、第2部“人生”のわからない、第3部“仕事と遊び”のわからない の三部構成になっていて、ふと思いついたような疑問について2人で語り合っています。

特に第1部の内容は女性からは分からない男性の感覚など『へえ~…そんな風に感じるものなの?』とか『気にすることが女の人と違うな~』とか意外に感じることが多かったです。

宮藤さんのできるだけ長く娘さんと一緒にお風呂に入りたいと願う気持ちが強いのが笑えました。(5月14日)

『遠くの声に耳を澄ませて』 宮下奈都著 新潮文庫

宮下さんの作品を読むのは久しぶりです。

12編の短編集なんですが、ある作品の主人公が別の作品では登場人物の1人として登場するという仕掛けがなされています。

いくつかは気づいたのですが、巻末の解説に思っていたよりたくさんの関係が書かれていて『えっ』と思って読み返すと確かにその通りでびっくり、という楽しみ方ができます。

どの作品も人生の岐路に立って何かしらの決断をする過程が描かれています。

また読み返してみたくなる本でした。(5月16日)

『首のたるみが気になるの』 ノーラ・エフロン著 阿川佐和子訳 集英社

ニューヨークを愛した脚本家・映画監督のノーラ・エフロンが老いを含めた日常生活について思ったことをストレートにつづっています。

もちろん、共感できる部分と全く共感できない部分とありますが読みながら思わず笑いがこぼれてしまうこともありました。

ノーラさんはこのエッセイを出してベストセラーになったあと急性白血病で亡くなっているのですが、阿川さんがまえがきで書いてある通りこのエッセイの最後の方ではなんだか自分の死がそう遠くないと感じながら書いていたのかもしれないと思いました。(5月21日)

『箱庭図書館』 乙一著 集英社文庫

あとがきで詳しく説明されているのですが、これは集英社のWEB企画で読者にボツ原稿を投稿してもらった中から乙一さんがリメイクして作品に仕上げるというものだったそうです。

時間や場所や登場人物が重なり合いながら6編の短編小説がまるでひとつの作品のようにまとめられています。

私としては最後の『ホワイト・ステップ』がもうどんぴしゃのツボで、もう先が気になって気になって一気に読んでしまいました。

それから解説で自ら乙一マニアと称する友井羊さんが乙一さんの作品作りがいかに理論的であるか、そして小説を書くためには技術がいかに重要であるかということについて書いてあるのも非常に興味深かったです。(5月22日)

『オカルト万華鏡2』 流水りんこ著 朝日新聞出版

ネットで見ていて読みたくなったもので久しぶりにマンガを買いました。

子供の時はお小遣い全部をマンガにつぎ込んでいたのにね。

題名にオカルトあるだけあって摩訶不思議な話ばかり。

ちょうど興味のあったチャクラの話を読んでみたくて。

コックリさんの話は怖かったけど、手相の話は面白かったです。

一度手相を見てもらったら私はどんな人物と言われるのか聞いてみたいと思いました。(5月26日)

『「筋肉」よりも「骨」を使え!』 甲野義紀・松村卓著 ディスカバー携書

甲野さんは古武術の達人、松村さんは「骨ストレッチ」を提唱するスポーツトレーナー。

そんな二人の対談していて現代の筋トレ・ストレッチ重視の運動の指導方法は間違っているということについて語っています。

実は私が筋肉が固くこわばりやすいので、なんとか柔らかくしなやかな筋肉に変えて怪我をしないで長く運動を楽しみたいと日頃から思っていたので興味を持ち手に取りました。

ただ、実は以前「骨ストレッチ」の本は買ったことがあったのですがピンと来なくてほとんど使わないまま古本屋に売ったことがあるので果たして納得できる内容だろうかと半信半疑でした。

でも読んでいて気になったのでネット検索して動画を見ながら試してみたら短時間で体の動きが変化して体が軽く感じられるたので、もう一度ちゃんと「骨ストレッチ」をやってみようかと今思っています。(5月29日)

『アドラー心理学 実践入門 ~「生」「老」「病」「死」との向き合い方~』 岸見一郎著 KKベストセラーズ

実は少し前から『嫌われる勇気』というアドラー心理学の本が気になっていたのですが、若者と賢人が対話するという設定がなにか引っかかって買うまではいかずにいたのですが、たまたま本屋でこの本を手に取ったら読みやすかったので買うことに。

ところが読み終わってから気がついたのですが岸見一郎さんって『嫌われる勇気』の著者の1人だったんですね。

どうりで立ち読みしていた内容とほとんど同じな訳です。

『人間の悩みはすべて対人関係の悩みである』という考えを元に幸福になるためにはどんな風に考えるべきかということが書かれていて、読んでいて非常にすっきりしました。

「読み終わったとき世界が今までとは全く違うものに見えるようになった」…とまでは言いませんが、物事のとらえ方がだいぶ変わったような気がします。(5月30日)

2014年5月30日 (金)

本を読むのが早くなってきてる

子供の頃から本を読むのが好きで、今も出かけるときには何かしら本をバッグに入れていてバスの待つときなどちょっとした時間があれば本を読んでいます。

以前は1冊の本を読み終わったら次の本を読むようにしていましたが数年前からは複数冊(3~4冊)同時進行で、何を読むかはその時の気分次第、途中で飽きてきたら別のものを読む、という読み方が定着しました。

そのせいなかのどうかは分かりませんが、この頃自分でも『本を読むのが早くなってきたな~』と感じます。

読むのが早くなればそれだけ多くの本が読めるわけでいいことのようですが、読み終わったときに得られる達成感が減ったような感じがします。

もちろん新しい知識に触れて『へ~そういうことなのか』と驚いたり、思いもよらない方向に展開していく話に『う~先が気になる~』と引き込まれたり…という喜びはあるのですが、それがあっという間に通過していくというか…。

集中していればいるほど読むのが早くなってしまうのを意識してゆっくり読むなんてそんなもどかしいこともできず、読み終わってから『あ~あ、もう読んじゃった』と何か損したような気持ちになったりします。

いろんな本をたくさん読みたいだから早く読みたいでもゆっくり読みたい

…そんなジレンマを抱える今日この頃です

2014年4月30日 (水)

4月に読んだ本

『死からの生還』 中村うさぎ著 文芸春秋

原因不明の体調不良で3回も死にかけた中村うさぎさんが復帰後早くも著作を出したとのことで早速図書館から借りてきて読みました。

『週刊文春』の連載をまとめたもので4章に分かれていますが、第1章が一番新しい2013年1月~12月で、第2章で一番古い2010年3月に戻りそこから4章までは順番通りに2010年3月~2013年1月初めの記事が収められています。

内容は以前と変わらず『自分とは』『女とは』『ナルシシズムとは』という考えが深くつづられており途中体力がないときには読むのがしんどかったくらい。

でもすぐに答えが出ないことに対してこれだけ深く考えるってもはや哲学者だよなんて思ってしまいます。(4月1日)

『乙女なげやり』 三浦しをん著 太田出版

バレエ友だちが『三浦しをんは面白いですよ。エッセイとか読んでると吹き出しちゃいますから』と教えてくれたので図書館に行き適当に面白そうなものを借りてきた中の1冊。

三浦さんのものでは短編小説集『きみはポラリス』と対談集を読んだことがありましたが、単独のエッセイを読むのは初めて。

いや~…濃い~わ~。

マンガに対する思いの強さ、はまり具合の深さ、マンガ談義をできるお友達とのつながりの強固さがすごくて、私もこんな風に自分の興味があることを語り合える友人がいたらいいな~、と羨ましくなりました。

さて、貸出期間2週間しかないのに『もしかしたら読めるか』といろんな本を合わせて8冊借りてみたけどやっぱり↑の2冊しか読み終えられず

今から一度返しに行って次に予約が入ってなかったらもう一度借りてくっかな。(4月4日)

『極め道 爆裂エッセイ』 三浦しをん著 光文社文庫

これも図書館で適当に借りてきた中の1冊。

『乙女なげやり』は著者が古本屋でのアルバイトを辞めた後のエッセイでしたがこの本は『乙女…』より前のものなので古本屋でアルバイトをしながらの著者の生活がつづられています。

著者のことを「ブタさん」と呼ぶ弟との関係や、著者がホモマンガが大好きなことについて深く語っていたりして面白いです。

エッセイも面白いけど次は小説を読んでみようと思います。(4月5日)

『次に来る自然災害 地震・噴火・異常気象 地球科学入門Ⅰ』 鎌田浩毅著 PHP新書

著者は京大の教授で今後起こりうる自然災害について分かりやすく書かれています。

地震や噴火は日本では避けようがないもの、今後必ず起きる可能性があるものとして受け止め、その上で正しい知識を知り対処法考えた生活をしようと提起されています。

東日本大震災以降関東地方で今後起こりうる地震や南海地震についてテレビなどで取り上げられるたびに『そんなの予想できるわけないし~どうしようもないし~』と投げやりな気持ちで見ていました。

けれど、東海・東南海・南海地震が起きる時期はそう遠くないと予想されているということ、日頃水と食料を持ち歩くという具体的な対策で被災後の危機を乗り越えられることを知り『やれることはやっておいた方がいい』という風に気持ちが変わりました。(4月上旬)

『悶絶スパイラル』 三浦しをん著 太田出版

2008年出版のエッセイ集。

以前読んだエッセイでは著者は実家で両親と弟と暮らしでしたがこの本では一人暮らしをしていて実家との行き来の様子や友人とのやり取りなどが以前と変わらず面白くつづられています。

私自身あまり密に友人と交流することがないので三浦さんみたいに共通の趣味(生きがい?)を持つ友人と語ったり活動したりするのってすごく精力的な生活に感じられます。

たとえそれがはたから見て理解しがたかったりオタクっぽかったりしても本人たちが楽しければそれでいいんだな~と妙に安心してしまう内容でした。(4月中旬)

『人生激場』 三浦しをん著 新潮文庫

『週刊新潮』に連載されたもの+書きおろしで構成されたエッセイ集。

2003年出版なので『極め道』と『悶絶スパイラル』の間のものになるのかな。

内容は相変わらずで日々の生活の中に溶け込んでいる妄想の世界など奥が深くてすごいな~と感心してしまいます。

まだしばらくは三浦さんのエッセイにはまりそうです。(4月下旬)

『しをんのしおり』 三浦しをん著 新潮文庫

引き続き三浦しをんさんのエッセイを読んでいます。

オタクっぷりも妄想っぷりも相変わらずで読みながら思わず笑いが漏れてしまうことも。

移動中などに読んでいるときには注意しなければいけません(4月28日)

2014年3月31日 (月)

3月に読んだ本

『水木さんの「毎日を生きる」』 水木しげる著 角川SSC新書

先日いろいろな名言が載っている本を読んでゲーテに興味を持ちネットでゲーテに関する本を検索していたらこの本が出てきました。

水木さんは若いころに『ゲーテとの対話』という本を何度も繰り返し読んだそうです。

出版社の人間が水木さんに話を聞いているのだけど水木さんのペースにはまりっぱなしで、水木さんがさっさと終わらせようとするのをなんとか引き延ばしたり途中で話が脱線するのを元に戻そうとしたり、苦戦している様が伺えて面白かったです。

とにかく何とも過酷な人生経験をしているし年を重ねて悟りの境地に至った人の言葉なので半分くらい『そういうもんなのかな~…私はそうは思わないんだけど…』と思いながら読んでいました。

もっと人生経験を積んだら納得できるようになるのかな。(3月6日)

『女子漂流 うさぎとしおんのないしょのはなし』 中村うさぎ・三浦しをん著 毎日新聞社

中村うさぎさんは以前から好きでいろんな作品を読んでいましたが、三浦しをんさんの作品はまだ読んだことがありませんでした。

ただぱっと見全然共通点のなさそうな二人の対談に興味を持ったので図書館で予約して借りてきたのですが行間も広く字数も少ないのであっという間に読み終わってしまいました。

ふたりとも結構赤裸々にしゃべっていて『ここまで言うの?』と心配になる反面ここまで話せたら気持ちいいだろうななんて思いながら楽しく読みました。

中村うさぎさんは先日一時心肺停止との報道が出て心配していましたが無事生還し、死にかけたことすらすでに本にしていてこれからもどんな作品を発表するのか、どんなことをするのか楽しみです。(3月7日)

『同行二人 うさぎとマツコの往復書簡4』 中村うさぎ、マツコ・デラックス著 毎日新聞社

雑誌『サンデー毎日』で連載されたものをまとめたもので対談も3本収録されています。

中村うさぎさんは2013年8月から体調を崩して入院、その後一時心肺停止状態に陥ったという記事が出て驚いていたのですが、対談は生還した後に行われたものだったので読みながら無事復帰できてよかったと安心しました。

うさぎさんの行動は破天荒で詳しく知らない人が見たらなんでそんなことをするのか理解でいないことが多いと思うけれど、滅多にない経験を経たうえで感じたことを発表する数少ない人ということで私は非常に興味を持っています。

往復書簡も入院による一時連載休止を経て再開したところで終わっていて、まだまだ続きそうな雰囲気に期待大です。(3月17日)

『やなせたかし 明日をひらく言葉』 PHP研究所編 PHP文庫

アンパンマンの生みの親であるやなせたかしさんが過去に語った言葉をまとめたもの。

人生を振り返って『失意の連続だった』、「大器晩成」と言われると『いやいや「小器晩成」』と言ったりして早くからチャンスに恵まれてはいなかったやなせさんだからこそのやさしさと強さの詰まった言葉がいくつも紹介されています。

何度でも繰り返し読みたくなりました。(3月20日)

『ひそやかな花園』 角田光代著 毎日新聞社

書店で文庫本が平積みされていてあらすじを見たら読みたくなったので例によって図書館で借りてきて読みました。

子供のころ夏休みのうちに数日を親に連れられて大きな1件の別荘に集まりキャンプをした7人の子供たちが主人公。

ある年突然キャンプはなくなりそれぞれ年月を経て大人になり、子供のころ一体何のために集まっていたのか、みんなの共通点はなんだったのかという疑問を追いかけていくうちに真相に近づいていくという話。

7人のうちの1人が主人公となり次々交代しながら話が進んでいくので最初は『この子は何をした子だっけ?』と分からなくなって何度か戻って読み直して頭を整理しながら読んでいきました。

それぞれの目線で書かれているため前の段落では語られる側だった人間が語る側になると印象ががらりと変わったり態度と考えていることのずれが浮かび上がってきたりしてその複雑さが面白かったです。

最終的には希望を感じられる終わり方で、だから角田光代さんの作品は好きなんだよね~と思いました。(3月21日)

2014年2月28日 (金)

2月に読んだ本

『真夜中のパン屋さん 午前3時の眠り姫』 大沼紀子著 ポプラ文庫

先月から読んでいる『真夜中のパン屋』シリーズの第4弾。

もはやドラマには全く関係ない話ばかりだったので『この先どうなるの?』と単純に楽しめました。

今回は主人公希実の過去がとても関係していて、それもだいぶ精神的ショックの大きな出来事とか出てきたのですが、登場人物が皆基本的にいい人ばかりで話の展開も明るいのでそこまで重い雰囲気にならずに読めました。

次でいよいよ行方不明だった母親の話が出てくるようなので期待大なのですが第5弾はまだ出ていないようなので続きを読めるのはまだ先のよう。

う~ん、気になる~(2月7日

『女流官能小説の書き方』 藍川京著 幻冬舎新書

著者がどんなふうに官能小説を書いているのか興味を持ったので読んでみました。

『妄想好きなら、誰でも書ける。』と帯に書いてある通り著者は妄想が好きだそう。

私はその点全く当てはまらないし、著者は物心ついた時から文章を書く、お話を書くということを自然にやっていたそうだけれど、私はそんなことは全くないし、私が小説家になるということはまずないなと実感しました。

その上でプロとして小説を書く人の仕事への取り組み方など読んでいて興味深かったです。(2月16日)

『大人でもはじめていいんだ!フィギュアスケートはじめました。教室・衣装選びから技のコツまで別世界に飛び込んだ体験記』 佐倉美穂著 誠文堂新光社

フィギュアスケート教室に入り自分が滑るにあたって参考になる本はないかと本屋さんに行って見つけた本。

フィギュアスケートを習っている著者の体験記です。

ただ題名に偽りありという感じもあって“教室・衣装選び”をあてにすると『あれ~』と感じるかも。

著者がどんなふうに教室にたどり着いたか、練習着はどんなものを着ているかということは書いてありますが、教室を選ぶのにどんな点に注意すべきかなどは書かれていないです。

あと文章は横書きだし、内容が重複しているところはあるし、文章は横書きなのに中のマンガはセリフが縦書きで右ページがら読むようになってるし、習い始めてからの時間経過がいまいち分かりにくい…など読むのに何かと不都合を感じたりはしますが、フィギュアスケートを習う立場での本が他にない状況では何はともあれこういう本が出版されたというのは画期的なことだと感じました。

約10年前私が大人バレエを習い始めたとき大人向けのバレエの本が全くと言っていいほどなかったのが今では何冊も出ていて自分の興味に合わせて選べるようになったように、フィギュアスケートの本ももっと充実していけばいいな~と思います。(2月16日)

『成功術 時間の戦略』 鎌田浩毅著 文春新書

京大の教授である著者紹介の写真には目力の強い知的な感じの男性がこちらを向いて笑って写っていてそれだけでなんだか生命力の強さを感じます。

内容は自分の能力を発揮するためにいかに戦略的に時間を使いこなすかという方法について段階的に9つに分けて書かれています。

理論的に書かれた文章はとても読みやすく、さらに興味を持ったところから読んでほしいという著者の狙い通りどこから読んでも理解しやすかったです。

あとはこれをいかに実践して身に着けていくか。

読んで終わりでは意味がないと思いました。(2月21日)

2014年1月31日 (金)

1月に読んだ本

最初の1冊は先月書くのを忘れていました。

『9つの性格 エニアグラムで見つかる[本当の自分]と最良の人間関係』 鈴木秀子著 PHP文庫

アマゾンで見ていて気になった本。

その後本屋さんの店頭で実際に見てみたのですが、こういう性格分類の本は読んだ後書いてあることを気にしすぎてしまうかもしれないと購入をためらっていたのですが読まなければ読まないで気になって仕方なかったので結局購入。

人間は9つの性格に分類できる、という前提で話が進んでいくのでまず9つのタイプ×20問=180問の質問に答えて自分がどのタイプなのか判断するところから始まります。

タイプによっては1つも該当しないというものもあって『こんな考え方する人もいるんだ』と知るだけでもよかったかも。

自分のタイプが分かった後にはどういう考え方に囚われやすいのか、周りの人たちといい関係を気づくためにはどういう点に気を付ければいいのかということがタイプ別に書かれていて『これは使えるな』と思いました。(12月下旬)

『サイバラの部屋』 西原理恵子著 新潮文庫

1月1日に発売になった本をその日のうちにたまたま手に取り購入、あっという間に読んでしまいました。

西原さんが雑誌などで著名人と対談した記事を13人分まとめたもので題名は長寿番組『徹子の部屋』をもじったものらしい。

いろんな人と話しているんだけど結局西原さんの考え方を再認識した感じで目新しい感じはなかったのが残念。

でも西原さんの新刊を見かけるとやっぱり気になっててに取ってしまいます。(1月2日)

『9つのライフ・レッスン 3.11で学んだ人生で一番大切なこと』 諸富祥彦著 実務教育出版

副題に“「あなたが前からずっとしたかったこと」は今すぐに始めよう!たとえ死が予想外に早く訪れても悔いが残らないように”と書いてあります。

そしてそのためにどうすればいいかというヒントが9つに絞って書かれています。

“いつかしたいと思っていたことはすぐにやろう”と書かれていたのでさっそく書き出してみて、調べられることは問い合わせ、予約できるものは日程を決め、ほしかったものは注文し…としているうちに半分以上完了してしまいました。

こんなにも簡単に“いつかしたい”が“もうやった”になってしまったことに驚いています。

未完のものは自分の都合だけでは決められないものや日程の都合ですぐには実行できないものですが、「やりたい」という意思表示をしているので以前より実行しやすくなったのではないかと思います。

いつの間にかほったらかしにしていることがないかこの本を何度も読み返して確認して毎日を大切に過ごしたいと思いました。(1月中旬)

『真夜中のパン屋さん 午前0時のレシピ』 大沼紀子著 ポプラ文庫

『真夜中のパン屋さん 午前1時の恋泥棒』 大沼紀子著 ポプラ文庫

『真夜中のパン屋さん 午前2時の転校生』 大沼紀子著 ポプラ文庫

先月NHKで放送されていたドラマ『真夜中のパン屋さん』の原作本。

ドラマでは登場人物の背景などがかなり省略されている感じがしたので読みたくなり購入。

『午前0時…』と『午前1時…』はほとんどドラマ通りで登場人物の過去や出会いの経緯などが描かれている分ドラマを深く知るという感じ。

でも『午前2時…』になるとドラマには全く出てこなかった人物が最初から現れて全く知らない話が進むのでどんどん先が気になっていきました。

結構ハードな状況の人物が現れるんだけど根本的にはいい人、という設定が実にファンタジーで読んでいて心安らぐお話です。

『午前2時…』のエピローグで作者がこの話を書こうと思ったテーマはこれかな?というエピソードが出てきたので続きがさらに気になることに。

次の『真夜中のパン屋さん 午前3時の眠り姫』を買いに行かねば!(1月中旬~下旬)

2013年12月31日 (火)

12月に読んだ本

『迷子の大人』 坂井希久子著 実業之日本社

図書館で題名にひかれて手に取ったもの。

主人公の介護職員の梓と陶芸家の桂の恋物語…なんだけど2人のやりとりがなんともじれったくて先が気になって、というより心配で続きを読むという感じでした。

結末にほんわかした気持ちになれました。(12月19日)

『トロピカル性転換ツアー』 絵と文:能町みね子 文春文庫

 『オカマだけどOLやってます』を以前読んだことがあって、その後の話が書かれてあると知り即購入。

こういうとき文庫本は単行本より安価でいいですね。

男の体から女の体への手術内容が詳しく書いてあって『へえ~よく考えられてるんだね~』と感心しました。

術後順調だったはずが急激に体調が悪化して帰国してから持病の手術をすることになったとのこと、無事元気になってよかったと安心しました。(12月21日)

2013年11月30日 (土)

10・11月に読んだ本

先月読んだ本を記録していなかったので今月の分と一緒に。

『5年後働く自分の姿が見えますか?』 岩瀬大輔・飯田泰之・古市憲寿・駒崎弘樹・経沢香保子・為末大・田端信太郎・加藤嘉一著 角川oneテーマ21

40歳以下の8人に『5年後働く自分の姿が見えますか?』というテーマで今の時代をこれから先どう生きていけばいいか、それぞれの考えが書かれています。

ある人は『これからは英語が必須』だと言い、ある人は『英語は必要な人だけ学べばいい』と言う。

そんな風にいろいろな考えが1冊にまとめて書いてあります。(10月)

『ドーバーばばぁ』 中島久枝著 新潮文庫

新聞の書評欄で知った本。

54歳から67歳の主婦6人がドーバー海峡リレー横断泳に挑んだ日々に密着したドキュメンタリー。

ドーバーが夏でも寒いこと、それなのに着用する水着は今どきのハイテク水着ではなく肩も太腿も露出したいわゆる普通のワンピース型と決められていることなど、実に厳しい条件の連続に驚きました。

しかも挑戦するのは家庭があり、パート勤めをしていたり介護すべき家族を抱えていたり本人が病気を抱えていたりする、どこにでもいる普通の主婦である中高年のおばちゃんたち。

なぜ挑戦することになったのか、どういう練習を重ねていくのかなど詳しく書かれています。

応援してくれる家族や職場の同僚たちの言葉などに実に重みがあります。(10月)

『大好きなことをやって生きよう! 才能の見つけ方、育て方』 本田健著 フォレスト出版

店頭で題名を見たときから気になっていたのですが本田さんの本は何冊か読んでるし内容的にかぶってる部分が多そうで買っていなかったのですが、本屋さんで見かけるたびに気になって仕方がなかったので購入。

読みやすく前向きでかつ現実的なことが書かれていていいと思うのだけど何かあまりにもさらって読めてしまいました。

人によってはこの本を読むことが何かを始めるきっかけになるんだろうな。(11月上旬)

『お家賃ですけど』 能町みね子著 東京書籍

これを書きながら東京書籍という出版社の名前を初めて知りました。

性同一性障害でオーエルとして働きながらお金を貯めた後手術して男→女に性を変えたという経緯を持つ著者の加寿子荘(と愛情を込めて著者が呼んでいる)での生活を綴ったエッセイ。

たんたんと過ぎていく日々が綴られているのですが、著者の心臓の調子が悪くなって入院したりと意外と大きな出来事が起きたりします。

それでもそんなに力の入っていない文章になんだかほんわかした気分になりました。(11月15日)

『空白を満たしなさい』 平野啓一郎著 講談社

テレビで著者が話しているのを聞いて作品を読んでみたいと思い図書館で借りてきました。

著者が考えたこと、伝えたいことが登場人物のセリフや行動を通してばんばん伝わってくるのですが、ちょっと詰め込みすぎかなという感じがしました。

そのせいか読むのに時間がかかって(もちろん私の読解力の不足が原因なのですが)返却日までに読み終えられるか心配になりましたが後半は先が気になってどんどん読めました。(11月26日)

2013年9月30日 (月)

9月に読んだ本

『閉経記』 伊藤比呂美著 中央公論新社

伊藤さんが閉経前後の時期に雑誌『婦人公論』に連載していたエッセイをまとめたもの。

閉経を含めた身体の変化のこと、熊本で1人暮らしをしていたお父さんのこと、すっかりはまったズンバのことなど書かれています。

伊藤さんのエッセイは変にポジティブって訳でもないのに読み終わると何だか元気になります。(9月上旬)

『こっちへお入り』 平安寿子著 祥伝社

エッセイ『幸せになっちゃおしまい』に書かれていた市民サークルの落語講座に集う女性の話。

主人公が『なぜ落語?』と思うところからどんどんはまっていき、その中で自分らしさや人生について考える姿が興味深いです。

私はちゃんと落語を聞いたことがないので一度レンタルして聞いてみようかな、と思いました。(9月上旬)

『キレる女 懲りない男 -男と女の脳科学』 黒川伊保子著 ちくま新書

人工知能エンジニアとして人間の脳について研究を重ねてきた著者が研究を進めれば進めるほど強く感じた男女の脳の違い、ひいては感じ方や行動の違いについて書いたもの。

脳の男女差についてはどちらかの性の中でも個体差が大きく『全くその通り』という個体もいれば『全く該当しない』という個体もいるので全ての個体が『その通り』という答えは得られないとしても大きな特徴を知る上ではとても有効だと思いました。

カップルの2人で読んでお互いがどういう風に感じて行動の裏にはどういう根拠が隠されているのかを考えるきっかけになればその後の2人の関係は良好になりうるんじゃないかと思いました。(9月上旬)

『きれいは力』 山本浩未著 幻冬舎

長年メイクアップアーティストとして活躍してきた著者が仕事をする中で感じたこと、経験を積むにつれて深まってきた考えについて書かれています。

山本さんのメイクは普段の生活の中で使える自然なメイクなのが売り。

ただメイクをすることで気持ちが明るく変化したりやる気になれるといったメイクの効果をいかに活用していくか、その重要性についても書かれています。

私はメイクすればやっぱりきれいになるし気持ちが明るくなるのは分かるのだけど、どうしても面倒になって普段は眉とチークと口紅だけで済ませてしまいがち。

もともとまつげは上向きにカールしてるし長さも十分あるのでついつい楽をしてしまうのですが、山本さんいわくアイラインの効果は絶大らしいのでトライしてみようかな~と思いながらも買わないまま読み終わってから早くも1ヶ月近くが経とうとしていう今日この頃なのでした。(9月上旬)

『肌断食 スキンケア、やめました』 平野卿子著 川出書房新社

以前からこの本ではないのですが『スキンケアはいらない』という内容の本が気になっていました。

その本はいまだ買っていないのですが、スキンケアを実際にやめた人が書いた本ということだったので俄然読みたくなり購入。

界面活性剤の影響や皮膚の常在菌の効果など知らなかったことがたくさん書かれています。

実はこの本を読み始めたのは8月の終わりだったのですがそれと同時に実際にスキンケアをやめてみました。

化粧水も乳液も普段使いしていた日焼け止めも。

肌がつっぱったりぼろぼろに剥がれてきて仕方ないようだったらいつでも再開すればいいしと気楽な感じでやめたのですが、今のところ肌がぼろぼろになるということはなく大きな変化はないです。

普段乾燥肌だと思っていたのでもっとバリバリになるかと思っていたら以前よりちょっとカサツキを感じる程度で肌はさらっとしています。

スキンケアの手間がいらないこと、汗をかいたりしたらいつでもざば~っと顔を洗える気持ちよさは実に快適。

先日ワセリンを購入して『ちょっとかさつきがいつもよりひどいかな』という日に少しだけ顔につけてみましたこれで十分ですね。

ただ気持ち以前よりほうれい線が深くなったような気がしますが、元々ほとんどほうれい線が気にならなかったのでこれで年相応なのかも、もっとひどくなったらそのとき考えようと思っています。(9月上旬)

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